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「重要なのはむしろ、オフィスで何が起こるかである」在宅勤務とオフィス作業の併用を最適化するための3つの原則

キーンバウム

世界中で、新しい働き方についての議論がなされている。特にドイツでは、在宅勤務の法的義務が2021年7月1日に終了した。多くの企業がノルマとルールついて様々なアイディアを提示しているが、重要なのは、実はまったく別の要素なのである。

「適切に働こう!」これは労使協議会のメンバーからの要求ではなく、労働組合のPRパンフの言葉でもない。これは、自動車メーカー、GM社のボスであるMary Barraが、自社の155,000人の従業員の前で「マントラ」として掲げたものである。多くの企業と同様に、GMは在宅勤務などを将来どのように継続すべきかについての戦略を発表したのである。

「Work Appropriately」、つまり「適切に働く」とは、柔軟性と個人という2つの要素を考慮して打ち出された概念のことである。厳格なルールはなく、従業員は進捗状況とそれに関わる作業状況に応じて在宅・オフィスのハイブリッドワークを可能にするものである。とてもシンプルに聞こえるこのコンセプトは、実は管理職に多くのことを要求し、一夜にして実現するものではなかった。110人のコーチを擁した52回ものワークショップを経て、GMは従業員の調査を評価し、結論を出したのである。

この米国の自動車メーカーの例は、現在新しい働き方についての計画を公表している多くの大企業のひとつにすぎない。特にドイツでは、在宅勤務の法的義務が7月1日に失効したため、議論が沸騰している。すでにほとんどの企業が可能な限りフレキシブルな働き方を導入済みのため、法定規制については、その必要がないことを雇用者団体は常に強調している。

世界中の企業で同時にこれほど熱く議論されたトピックはおそらくこれまでになかったであろう。アップル社では、​​CEOのTim Cookによる週3日のオフィス勤務という言う意見に従業員が反発している。他の従業員は、顧客への訪問が出勤日としての割り当てに含まれていないため憤慨している。つまり、3日間営業活動を行う場合は、他の2日間はオフィスに出勤しなければならない。更にパートタイムの従業員の扱いについてはどうなるのか?

在宅勤務で生産性は低下しないという研究を引用する人もあれば、統一された勤務時間がなければ真に効果的な仕事はできないという結論に達した人もいる。矛盾?そうではなく、どちらも正しいのだ。特効薬は1つではなく、すべての企業、実際にはすべての部門が、状況に応じて決定を下すことができるはずである。ここに一般的に適用すると考える3つの原則を紹介しよう。

まず、すべての対策において、成功の秘訣は文化にある、ということである。つまり、モチベーション、コントロール、信頼、といった言葉に代表される、人格のことである。キーンバウムでは、特にサービス事業の特性から、拘束時間や場所に拘らない具体的な作業などはいつ、どこで、を問わず個人の自主性に任せる、というリベラルな考えを支持している。
次に、企業と従業員との話し合いは「知的に行われる」べきである。ここで重要なのは、「なぜ」定期的にオフィスで顔を合わせるべきなのか、そしてそこで何をするのか、ということである。つまり、集まったときにどのような作業を行うのか、そしてどの曜日がどの作業に適しているのかというようなことである。

そのため、平日はすべて同じ、という考えは信じない。ニューワークとはスマートワークとも言える。従業員の個々のニーズを満たすためのあらゆる努力を惜しんではならないが、組織はもちろん本来の利益も守らねばならない。なぜなら、強い共同体意識と一体感は、ヴァーチャル性の特徴である柔軟性の犠牲になってはならないからである。結局のところ、人と直に会うことがなければ、モチベーションが低下するだけでなく、長期的には生産性が低下する可能性があることは、誰もが知るところである。

この点で、共通の利益のバランスを適切にとるために、組織が特定のオフィス勤務日を定義することは正当であると考える。そしてそれがまさに3番目のポイントにつながるものである。オフィスは檻の中ではない。Stepstone社が従業員に「オフィスのオープンスペースをフォーカスとコラボレーション作業に使えないか」と書いたが、これはまさに核心をついている。すなわち、オフィスの新しい文化と新しい目的も、オフィス空間、そして組織の仕組みの中に反映されるべきなのである。

 

【執筆】
Fabian Kienbaum
CEO
Fabian.Kienbaum@kienbaum.de

本記事はキーンバウム日系企業グループニュースレターNo.4/2021に掲載されたものです。ニュースレターはこちらよりご覧いただけます。
https://media.kienbaum.com/wp-content/uploads/sites/13/2021/09/Newsletter_No_4_2021_JP.pdf

オリジナル記事(ドイツ語)はこちらから
https://www.kienbaum.com/de/blog/entscheidend-ist-doch-was-im-buero-passiert/

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